私はルースニングの釣りが大好きです。
ルースニングに限らずドライ、ウエット、釣り方ではスペイから#3ロッドと大小様々なロッドも使います。
依然として、ドライフライがフライの醍醐味(確かにそうかもしれませんが…)として、ルースニングを避ける人が多いのも事実ですが、しかしフライの釣り方に拘るのは如何なものでしょうか。
川やポイントによって釣り方、ロッドを自然に使い分けるようにルースニングに向いている河川も多くあるものです。
■ 沈めれば釣れる?
ルースニングって簡単でしょうか?私は初め全く川で沈めて釣れませんでした。
当たりの取り方について、誘い方については色んな方からアドバイスを頂きました。
練習はオフシーズンの管理釣場で徹底的にルースニングの数釣りに拘って練習を重ねたところ、川でのルースニングでは流れがある分、簡単に当たりが出ることがだんだんと分かってきたものです。
ルースニングは難しいと思います。今でも思います。
ここでは同じようにルースニングで釣れなくて悩んでいる人に対して考え方です。ドライ派の方は飛ばしてください。
■ 釣るために考えていくこと
ルースニングとは…(Loose:ゆるめること)となって定義されているようです。
私の場合は全く逆で緩めません。理由はラインテンションを緩めると当たりが取れないためです。
*ここが私の長い間の悩みです。緩めて当たりが出せないことがテクニック不足なことを承知してます。
緩めなければ当たりは明確にインジケータに反応が出ます。
餌釣りの”みゃく釣り”というのをご存じでしょうか?
(私の理解で間違っていたらスミマセン)
みゃく釣りというのは、餌釣りでテイップの先から餌までの一本のラインを張りすぎず、緩めすぎずに仕掛けを流れに送り込んでいく釣法です。
私がフライを始める前に餌釣りをしていましたがこのみゃく釣り。 みゃく=脈、つまり”脈を打つ”、当たりが明確に出るようにラインをある程度張った状態の釣り方を指します。当たりが明確に出し、釣ることにはとても強い釣法です。
*最近の餌釣りはドライフライと同じでみゃく釣りでなくフケ釣り(ふかせ釣り:重り無しでライズに餌を水面直下でドリフト)する釣り方が見られます。この釣り方はフライではかなわないでしょう。
話を戻しますと、
このみゃく釣りと同じようにフライのルースニングもラインテンションを緩めなければ当たりは明確にでます。
そのためどのような釣り方をすれば良いのでしょうか。
■ 流し方と当たりの見方について
雑誌などにも”とにかく違和感を感じたら合わせる!”とは書いてありますが分かりますか?
違和感? 私には初め全く分かりませんでした。とにかく合わせたってむやみに流したって釣れるものでは無いでしょう。
そこで当たりを出すことだけに集中して考えてみましょう。
当たりを出すには…まずは自分で考えましょう(笑)。答えは一つなんかでは無いと思うからです。
何故ならその場、その川、流れによって考え方、組み立て方が違うからです。
例えばこんな流れならばどう流せば当たりを明確に出せるでしょうか?
この画像を撮った位置から魚が付いていると思う流れの開きのポイント。
この画像撮影位置からアップクロスに流れの芯にキャステイング。そのまま下流にドリフトさせることで当たりが出せます。
ただどのようにドリフトさせれば良いのでしょうか。
まず、一つの手段です。
キャステイングしたときにロッドテイップを最後に止めてインジケータ先のフライから水に入るように打ち込みます。
この着水した時点で手前から、自分、フライライン、リーダー、テイペット、インジケーター、フライの縦順となります。
流れが強そうですので下流にそのシステムが流されます。
このとき、あなたならそのシステムをどうしますか?
私でしたら下流にラインメインデイングを行います。
理由は初めの縦順であれば魚がフライを食えたときにインジケーターに当たりが明確に出やすいためです。
出やすいというのは魚は前(流れの前)でフライを食えますから先行しているインジケーターが引っ張られるためです。
そのため下流に向かってラインメインデイングを何度が行います。このメンデイング操作は誘う手段にもなります。
このように見ますと流れがある分、当たりがインジケーターに出やすいのははっきりと分かると思います。
■ サイトフィッシング
サイトフィッシングを練習するのが良いかも知れません。
私は透明度の高い管理釣り場やキャッチ&リリース釣り場のプールでは良くサイトフィッシングを行います。
サイトフィッシングでの合わせはとても勉強になります。
ひとつは魚がフライを補食したタイミングとインジケーターに出る当たりの時間差が自分が思っている以上に違いがあるからです。
例えばプールでこんなビーズヘッドを沈めて釣るとしましょう。
これは#20ほどのフライです。
フライはビーズが付いているのでよく見えるハズです。
さてインジケーターは何を使いますか?
ここまで読んで頂いた方にはお薦めのインジケーターをご紹介いたしましょう。
餌釣り師がよく使う”アルファ目印”です。
これをテイペットにワッカを適当に作って(厳密に言っちゃうとウエットでやるドロッパーを装着するためのループ)アルファ目印を付けます。
極端に重いフライでなければ(画像のビーズでも)アルファ目印は沈みません。
私はこのもっとも軽いであろう目印とフライのサイズと重さを管理釣場で徹底的に実験して浮力テストを行いました。
ぎりぎりの浮力材となっている訳です。
ところが魚がフライを補食した時からインジケーターに当たりが出るまでの時間差というと…秒単位です。一秒等。
ぎりぎりの浮力材を使っても当たりに反応するのはもの凄い時間差があります。
そのためサイトフィシングではインジケーターは見ません!ただの”フライの目印”であってフライを見ます。
魚がフライを食えたら合わせれば良いのです。これは問題ないですね。
もし、フライがはっきり見えなければ魚の動きを見ます。
フライがあると思われる場所の下で、
・頭を振った
・反転した(魚の腹、白い部分がキラッと見えた=捕食反転行動)
・通った(笑)
・フライを見た(ホントですよ)
これらの動きが合ったときに合わせを入れてフッキングさせてみるのです。
これを今度は先の上の画像のような川で同じ仕掛けでやってみます。
実は、流れがこれだけあっても魚がフライを食えてから離す早さは想像以上に早くアルファ目印を水になじませていても出ないことが多いのです!
これを実感したのが透明度の高いキャッチ&リリース釣り場の流れの強い中で、魚がフライを食えたときです。
流れが強く目印が下流にあっても当たりが目印に出ないのです。
ここから先の回答は私にはありません。
私が行っているのは上記のシステム、経験よりフライを食えるであろうポイントを考察しておきそのポイントを通っても当たりが出ない場合…2回目はあわせを入れてみます。
また魚が見えさえすれば魚の動きだけで目印を追わずに合わせることで当たりを出すことに集中します。
■ システム
私の場合はドライの釣りと違い、タックルシステムを変えます。
もっとも大きく変えるのはリーダーシステムです。”超ショートリーダー”です。
ショートリーダーにするのはインジケーターをコントロールしやすくすることが第一の目的です。そのときに注意するのはリーダーのバット側を詰める、ということです。
先端を短くするとどんどんラインが太くなってしまいますからバット側を詰めます。
*いろんな本を読んでいてプロの方が”バットを詰める”という方法をいろんな釣り方で記載しているのを見たことがありませんでしょうか?実際にバットを詰める…こんなときにも行います。
バットを詰めたショートリーダーであれば下流へのメンデイングは用意にできるはずです。
これがロングリーダーのままであると目印に当たりを出すためのメンデイング操作は非常に難しいものになります。
もうひとつのポイントとして、テイペットに瘤をつくりスプリットショットを噛ませます。
ウエイトが入っているフライでもショットを噛ませます。これは個人経験と思われて結構ですが途中にショットを噛ましてあるのと無いのでは釣果に差が出るのです。
もうひとつ付け加えますとフライとショットがくっついているときには(キャステイングをしていると時たまあります)釣れません。
これも個人経験差からと考えてもらってよいですが、ショットとフライの間のフライの動きは非常に重要と考えられます。
■ フライ
フライに関してはマッチザハッチになります。 マッチザニンフ?
釣った魚のストマック採取は重要となり流下の状況を知ることからになります。
一般的なヘアズイヤーニンフ
MSC
とはいえあまりフライ自身には拘らなくて私は良いと思います。(管理釣り場は別です)
フライ云々よりも当たりを出すことに集中します。
長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。
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